通販での定期購入トラブルを避けるために
2024.04.22掲載
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お役立ち情報

通販で商品を購入する際に、意図せず定期購入契約を結んでしまうことがあります。スマホやパソコンなどで手続きがしやすくなってきていますが、それを逆手に取ったサイトもありますので、トラブルにならないよう事前に気を付けるようにしましょう。

商品をカートに入れる前や購入手続きを進める前に、まずは一呼吸おいて販売ページの詳細を注意深く読む癖をつけるとトラブルを防ぎやすくなります。特に、「初回無料」「お試し価格」「期間限定」といった魅力的なオファーが提示されている場合は、それが定期購入契約の一部である可能性が高いため、細かい文字で書かれた条件や契約の詳細を見落とさないように気を付けましょう。

また定期購入は口座引き落としやクレジットカード決済など定期的にお金を引き出す経路を構築しようとしますので、一度手続きをすると継続して支払いが確定しやすい決済方法の際にも気を付けてみましょう。

次に、購入手続きの最終確認画面では、以下の点を確認することが推奨されます:

– 商品の分量や提供回数、特に定期購入契約の場合は各回の分量も表示されているか。
– 販売価格や対価、複数回購入する場合の支払総額や2回目以降の代金が表示されているか。
– 支払いの時期や方法、定期購入契約の場合は各回の請求時期も明記されているか。
– 商品の引渡しや提供時期、次回分の発送時期などが記載されているか。
– 申込みの撤回や解除に関する情報、返品や解約の連絡方法・連絡先、条件などが顧客が見つけやすい位置に表示されているか。

また、注文を確定する前に、必要事項をしっかりと確認し、もしものトラブルに備えて最終確認画面のスクリーンショットを撮っておくことも有効です。これにより、注文後に条件が変更された場合でも、契約した当時の条件を証拠として残すことができます。

さらに、2022年6月1日から施行された改正特定商取引法により、消費者を誤認させるような表示によって申し込んだ場合、消費者は契約を取り消すことができる場合があります。この法律は、消費者が取引条件を網羅的に確認し、納得して契約できるようにするためのものです。もしトラブルに遭遇した場合は、電話やメール等の記録を残し、消費者庁や地域の消費生活センターに相談することが重要です。これらの機関は、消費者の権利を守るためのアドバイスや支援を提供しています。

通販での購入は便利で魅力的ですが、定期購入トラブルを避けるためには、注意深さと情報収集が不可欠です。上記のポイントを参考に、安全で快適なショッピングを楽しみましょう。

ネット通販での「定期購入トラブル」 契約時に確認すべきポイントは?(政府広報)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202012/2.html